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【精霊流し】街に爆竹の音が鳴り響く夜〈長崎〉

訪問日:2012年8月
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長崎で行われる「精霊流し(しょうろうながし)」というイベントを
私が初めて知ったのは、8月上旬に受けた一通の電話でした。

見たことのない市外局番からの電話だったので不思議に思ったら、
1週間後に宿泊予定の、長崎のホテルからだったんです。
「楽天トラベル経由で予約したけれど、何か手続きに不具合があったのかな?」
と思ったら違いました。

ホテル「8月15日にご宿泊予定ですよね。お車でいらっしゃいますか?」
私「はい、そのつもりですが」
ホテル「この日長崎市内では精霊流しがあるため、夕方から大規模な交通規制が行われます。お車でいらっしゃるようでしたら、早めにおいでいただいたほうが宜しいかと存じます」


――精霊流し。


あとで調べて分かったのですが、
これは毎年8月15日に長崎で行われる、死者を追悼するイベントでした。

初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花などで飾られた精霊船(しょうろうぶね)と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、「流し場」と呼ばれる終着点まで運ぶ。毎年8月15日の夕刻から開催され、爆竹の破裂音・鉦の音・掛け声が交錯する喧騒の中で行われる。精霊船は山車(だし)を連想させる華美なものであり、見物客が集まる。「祭り」と誤解されることもあるが、あくまでも故人を追悼する仏教の行事である。
(Wikipediaより)


そんな日に長崎市内にいられることを幸運に思いながら、
精霊流しの当日を迎えたのでした。


精霊流し

長崎に到着して驚いたのは、爆竹の音があちらこちらから聞こえることでした。

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白い法被を着た方たちが、精霊船を曳きながら爆竹を鳴らしていくんです。

彼らは歩きながら、道路にひょいっと点火した爆竹を投げ捨てていました。
その動作があまりに自然で、道路に花の種でもまいているのかなと錯覚するぐらい。
一拍置いた後、バチバチッという爆音が辺りに響き渡り、獰猛な煙が立ちこめます。
初めて目にする光景に、目を丸くするばかりでした。

DSC01319.jpgこんなふうに、
道路には爆竹のごみがいっぱい。

攻撃的な音が鳴るたびに心臓をどきどき言わせながら、長崎の街を歩きました。
一生分の爆竹を聞いた気がします
コンビニのガラス窓には、「耳せんあります」と大きく貼り紙がしてありました。


稲佐山の夜景

精霊流しは夜遅くまで続くので、少し街を離れて、
日本三大夜景の一つでもある稲佐山の夜景を見に行くことにしました。

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ロープウェイで山頂まで登ります。
ゴンドラの中は冷房が効いていなくて暑かった思い出。
乗り場では無料のうちわが置いてありました。
浴衣姿の女性が同乗して、見どころなどをアナウンスしてくれました。

山頂からはこんな感じで長崎の夜景を一望できます。

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私のコンデジでは夜景がきれいに撮れないので、美しさが伝わらないのが残念です。
オレンジ色のあたたかい光の洪水が、真っ暗な海に流れていくようでした。

いつもは夜景って、眼下に広がる音のない世界を眺めるものですよね。
でもこの日は精霊流しが行われていたので、
かすかな爆竹の音が稲佐山まで響いていました
下界のざわめきに耳を澄ませながら、絵はがきのような景色に見入っていました。


お盆休みの稲佐山はすごく混んでいて、柵の前で見ていた人が場所を離れたとたん
その空きスペースに人が殺到する感じでした。
下りのロープウェイも満員で、一本見送りました。


夜の精霊流し

稲佐山から下りてくると、精霊流しも華やかさを増していました。

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美しいあかりを点した精霊船で、爆竹の音とともに華やかに死者を送る。
残された人たちの強さと、前向きなエネルギーを感じるイベントでした。
長崎の人たちはたくましいな。粋な見送り方だと思いました。

その日は夜遅くまで、爆竹の音が鳴り響いていました。

* * *

翌朝ホテルを出て街の様子を見てみると、
道路に大量にあったはずの爆竹のごみがきれいに片づけられていました

昨日の喧騒は夢だったのかな、って思うくらい街は平然とした顔をしていて、
スーツ姿のビジネスマンが忙しそうに道を歩いていました。

精霊流しで出たごみは、市やボランティアの人が完璧に片づけているそうです。
昨日の夜、通行止めになった道路は爆竹の箱だらけだったのに、
翌朝にはすっかり元通りに。

長崎、やるなあ。


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【長崎平和公園】広島平和記念公園との違い〈長崎〉

訪問日:2012年8月
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1945年8月9日、午前11時2分。
長崎市に落とされた一発の原子爆弾によって、73,800人の命が奪われました。
原爆が投下されて67年後の世界を歩きながら、当時の様子に思いを馳せてきました。


平和の泉

色とりどりの花に囲まれた階段を上ると、平和の泉が見えてきます。
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美しく弧を描く噴水の向こうに、青銅製の平和祈念像が見えます。
この景色を見て、広島平和記念公園を思い出しました。

DSC01295.jpg左の写真が、広島平和記念公園。

長崎では噴水の間から像が見えるのと同様、
広島では屋根の間から原爆ドームが見えます。




広島平和記念公園の石碑には、
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と、美しくかなしい文章が。
でも、ここ長崎平和公園の石碑には、まったく違う雰囲気の文章が刻まれていました。

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頭をガン、と殴られたような衝撃を受けました。
自分のバッグに入っている飲みかけのエビアンが、
ぐんと重さを増したような気がしました。


「平和の泉」と名付けられた理由はこの看板に書いてありました。DSC01310.jpg
初めの2行の直截的な表現にショックを受けて、自分のまわりから一瞬音が消えました。


DSC01300.jpg 
犠牲者に捧げられた噴水です。
この泉の近くまで来ると、水の恩恵を受けられます。
噴水からあがるミストが、夏の日差しにほてった体に優しく降り注いでくるからです。

豊かな量の水が、一対の羽根を描くようにして天高く舞い上がり、
また泉に戻っていきます。 ……綺麗でした。


平和祈念像

公園の奥にある、平和祈念像です。
青銅製の雄々しい像で、高さは約9.7m。

DSC01307.jpg 

高い位置にあるので、(カメラの目線のように)見上げるような格好になります。
写真では見づらいですが、右手の人差し指が一本、空を指し示しています。
「原爆が落ちてきたあの日の空を、いつまでも覚えている」と言うように真っすぐと。

地を制するように向けられた左手は、平和を示しています。
私たちの場所からは、力強い手のひらがよく見えました。
大きな手で、頭を撫でられているような気がしました。

平和であること、健康であること、水が簡単に手に入ること…
いろんな「当たり前」に、改めて感謝しました。


長崎平和公園へのアクセス方法  (最新の情報は必ずご自身でご確認ください)

入場料無料
見学時間平和公園は終日見学可
長崎原爆資料館(入場料200円)は8:30~17:30
季節によって開館時間の変動あり
入館は閉館30分前まで
交通
アクセス
JR長崎駅から市電「松山町」電停下車、徒歩3分
詳細はJRおでかけネット(平和公園)参照


Arrow2_82.jpg こちらもどうぞ:「平和記念公園」に関する記事

Arrow2_small.jpg 【原爆ドーム】平和への祈り〈広島〉

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【眼鏡橋】日本3名橋の一つだけど…意外に小ぢんまり〈長崎〉

訪問日:2012年8月
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佐世保を出て、長崎市内に入りました。
これから数回に分けて、坂の多い海辺の街・長崎で過ごした
一泊二日の思い出を書いていきたいと思います。

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長崎って、市街地からすぐに港に出られるんですね。
長崎の出島と言えば、鎖国中の江戸時代に唯一開かれていた場所。
オランダの商人も、はるか昔にこんな景色を目にしていたのかな。


眼鏡橋

まず向かったのは眼鏡橋
ガイドブックでみると壮大な感じなんですが、そんなことはなく。
走ったら一瞬で渡れてしまいそうな、小ぢんまりした橋でした。

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川面にうつる影と合わせると眼鏡のように見える…はずなのですが、
撮った位置がわるくて、間延びした形になってしまいました。
こんな眼鏡をかけたら、フレームからほっぺたがはみ出してしまいそうです。


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階段を使えば、橋の堤防に下りられます。
もうちょっと近くから写真を撮りたいなと思って、矢印の道に下りてみました。

しかし。冒険にはリスクが伴うというか…。
この堤防沿いの道を歩いていたとき、
いや~なものに遭遇して短い悲鳴を上げてしまいました。

目の前の地面を、黒い虫がシャーッと横切って行ったんです!
手に持ったスリッパで、パァアァアン!と叩きたくなるようなやつです。
しかも1匹だけじゃなくて、7匹くらいで隊列を成していました。
ひぃ~


危険を冒して撮った一枚(笑)
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眼鏡橋付近にはハートの形をした石(ハートストーン)がいくつかあるそうですが
いつまた虫に出くわすかと思うと、探す余裕はありませんでした。
一枚写真を撮って早々と退散。
せつない。

* * *

観光を終えた後、スーパードライな夫に眼鏡橋の感想を聞いてみたところ、
べつにふつうの橋。なんとも思わなかった」と返ってきました。
せつなさ倍増。


眼鏡橋へのアクセス方法  (最新の情報は必ずご自身でご確認ください)

入場料無料
営業時間見学自由
交通アクセス長崎駅前電停から蛍茶屋行きの路面電車
(所要5分)に乗り、公会堂前電停下車徒歩5分
詳細はYahoo! トラベル(眼鏡橋)参照
私は大波止電停から徒歩で行きました(所要20分)


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プロフィール

lily
1978年生まれ。
大分県出身、神奈川県在住。
旅行好き。旅先で出合った景色を写真に撮っています。
2014年9月に男児を出産。
その後は子育て中心の生活です。

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(2013年2月~)


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